2012年7月14日土曜日

ミーティングマン



筒井康隆のショートショートにこんな話があったと思う。舞台は近未来。ほとんどの生産活動は機械がするので人間は何もしないで暮らしている。唯一残った人間の仕事がミーティングで、主人公はそのミーティングをこなすため40歳まで特別な教育を受けたのだが、就職した次の日に催眠術で促成の教育を受けた若手に仕事を取られてしまう。

その後ある種の落ちがつくのだが、それは今回のエントリとは関係ない。ただ、このミーティングマンと言う職業、現代でもあるような気がするし、彼らの社会に対する影響力がますます高まっているように思う。彼らは新幹線や飛行機であちこち飛び回って、数分のプレゼンを見ただけで組織上重要な決定を下す。


で、これ本当にいいんですかねえという話。数分で語れることには限りがあるし、Presentation Zenは今の時代はコンセプトの時代だとか言っていたけど、それはやっぱりごまかしで、長い時間かけて物事をきちんと理解しようという姿勢が失われつつあるんじゃないだろうか。

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