論理学とか数学とか計算機科学とか哲学とか。ひたすら個人の見解を述べます。うろ覚えで書いたりするのであまり信用しないでください。間違いの指摘等歓迎いたします。でもきつい言い方はやめてください。
2012年6月10日日曜日
ソフトウェアテスト技法ドリル
仕事で役に立つかと読んだ。うーん、どうだろう。仕事に役に立つかどうかは別として、なんかかっこよくないというか、未来じゃない。結構最近書かれた本なんだけどね。
まず最初に、仕様書を3色ボールペンを使って色をつけながら読むことを薦めているんだけど、紙に印刷するのか、分厚くなるんだろうなという感じ。確かに紙のほうが集中して読める気がするし、4色ボールペンは私もよく使っているけど、でも未来じゃない気がする。p83の「オブジェクト指向開発の場合は、データが隠蔽されてクロスリファレンスを解析しにくい場合もあるかもしれません。ところが実際にやってみると多くのケースで隠蔽がきちんと実装されていないためクロスリファレンスが取れるようです」には笑ってしまった。ちゃんと実装されていないことに依存するテスト技法って。
ここで「未来」てどういうことかというと、多分「そういうことができるのか!」、「そういうやり方をするのか!」という驚きのことだと思う。その点、この本にはそういう驚きがない気がする。教科書的な本ではなくて、テスト技法の著者独自のまとめがしてあるのだけど、それがなんかふーんという感じがしてしまうのだ。
それはさておき、真面目な話。この本はテスト技法そのものよりも、テストの考え方に重点をおいたものだ。それがどの程度価値があるかは、テストについてあまり勉強したことが無いので何とも言えないけれど。テスト技法についてもいろいろ紹介されているが(著者考案のHAYST法とか)あまり深くないので、この本を読んだだけではあまり分からなかった。一度テストについて勉強した人が、それを体系的に理解し直す本と言った感じ。
で、実務に役に立ったかというと、とりあえず5W1Hの定義を確認するのに使った。それ以外はまだだけど、これから使うかもしれない。
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